3月のガストロノミー教室

今月は中国乾貨「鹿筋」、鹿のアキレスをテーマに取り上げました。
満漢全席の山八珍の一つ。柔らかい食感が特徴な貴重な食材です。
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前菜は、4月4日のイースターにちなんで卵料理。
ウニのウッフ・ア・ラ・コック。
ブリオッシュを細長く切り、中のウニや卵に付けて頂きます。
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牛ほほ肉のブレゼ 鹿筋と共に
コラーゲンたっぷりのお肉料理です。
牛のほほ肉を野菜と煮込み、鹿のアキレスと共に頂きます。
人参のピューレと季節の野菜を添えます。
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薔薇をたっぷり頂くデザートです。
サンタ マリア ノヴェッラのローズぺタルたっぷりのソルベを作り
ビスキュイシャンパーニュと共に頂きます。
飲み物は、サンタマリアノヴェッラの薔薇のロイヤルミルクティー。
薔薇の香りがスッと鼻腔へ広がり、余韻が続きます。
女性としては、とてもリラックスできる
心に贅沢なデザートです。

自宅で美味しくまた薬効の高い料理を
自分と身近な人たちのために作って楽しむ。
こんなことが普通に楽しめるように、という想いでこのクラスを開いています。
# by Chez_Eri | 2010-03-28 16:18 | ガストロノミー料理クラス

カトラリー

食卓の道具で大切なもの。
カトラリー。

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クリストフルのカトラリーは優れていると思う。
なぜ優れているか。
使いやすい。
デザインに無駄がない。
使う人がきれいに口へ運ぶことができるよう計算されている、と思う。

たとえばポタージュスプーン。
口にあたる銀の部分が柔らかい。
また幅についても、口に入りやすく広すぎず狭すぎず、液体が最大限乗るよう抑えめで奥深く設計している。
フォークについては、先が危険ではない程に鋭利に出来ている。
魚や肉をなどお皿の上のものを刺しやすく、きれいに口に運ぶことができる。
ナイフにしてもそう。
危険ではない程にとても鋭利だ。
また切れなくなったら磨いでくれる、というのも製品に対する愛情と自信の表れだ。
いいものは長く愛されるものだ。
いいものはもっと欲しくなる。
正しいものの作り手であり、正しいやり方であると思う。

2004年、パリ郊外にあるクリストフル美術館を訪ねた。
工場の一角にある。
そこではその175年の歴史のなかで作られてきた膨大なデザインを目にすることができる。
実際に製品になったものである。

形の斬新なもの、モダンなもの。
ありとあらゆる可能性の経過・・・。

現在日本で目にすることができるほとんどのクリストフルのカトラリーはクラシックで使いやすいもの。
でもそれはほんの一部であって、展示されているほとんどは実に遊び心にあふれ粋でモダンだ。
あらゆる可能性を試しているからこそ、実際に使う道具として「用の美」を実現できる。

いいものは、心を豊かにしてくれる。
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道具は大切だ。
大切なものは大事に使いたい。
# by Chez_Eri | 2010-03-24 17:15 | 道具

和菓子・・・?

和菓子・・・?_a0160955_1740281.jpg

福々しい風貌のこの梅・・・。
いえいえ、和菓子の様な梅干しです。

梅干しのカテゴリーに収まりきらない
デザートとしても頂けるような美味しい梅干し。
言葉だけ聞いても信じられないでしょ?
デザートにも頂けるって。

材料は多分塩と梅だけ・・・?
それなのに、ものすごくジューシーで梅の甘味も感じる。
一粒食べた後は、口の中も喉もすっきりさわやか。

生徒さんが作られた逸品です。

マダムM、貴重なものを頂戴しましてご馳走様でした。
本当に美味しくいただきました。
# by Chez_Eri | 2010-03-22 17:55 |