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3月料理クラス

「人生100年」といわれる昨今。
私自身やっとUターン地点にさしかかろうかとするところです(実際にはまだですが笑)。

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残りの半分がこれから始まろうと地点を前に
料理に対する想いも、随分と深まっていることに気が付く。

若いころには
美味しいだけで満足だった。(餓鬼とガキはイコールかしら)
でも今は違う。
食べるというのは、ただ口に入れて消化させているのではない。
作る人の思い、哲学などすべてを口を通して体に入れるのだ。

口から体に入る要素には、実は膨大な情報や想いや栄養素が含まれている。
食物は元は命あるものだった。
食べるということはその命に含まれるDNAを摂取するということ。
そのDNAには育った環境があったはずで
その環境によって、DNAの状態が左右される。
DNAの損傷が少ないものの方が健康なものであるのは言うまでもない。
野菜・海産物・畜産物・水・果実等…。

土から芽を出し太陽の下で成長した植物、
海中を自由に動き回った活きのよい海産物
母乳を与えられて草の上を自由に動き時間をかけて育てられた畜産物、
土の中を自然にろ過して流れるミネラル豊富な水

料理とは、食材を食べられる形に変えて皿に盛ったもの。
食材の数だけ生産者の想いが詰まっていると言えるし、食材の命(DNA)をいただいているのであるし、料理人の哲学で盛り付けられているのである。

「美味しい」という言葉の奥には実に多くの含みがあるのだ。

ホンの少し前までこれほどの選択肢はなかった。
料理するのも単純だった。
今は、実に選択肢が広い。
それは、人間の多様性とも共通する。

私が皆様にお伝えしたいのは
人生100年を通して健康に過ごしながら各々の使命を果たすという料理です。

美味しければよいというのではなく
自分だけがよければよいというものでもなく
人間だけでなく
地球全体が循環を滞らせることなく
いきいきとする料理。

それが3月から始めたエシカル&サステイナブルな料理クラス。
始めたばかりでひよっこではありますが
少し面白いのではと思います。
25年かけて勉強してきたスパイスや世界中の個性あふれるオイルたちをふんだんに使い、
フランス料理でも日本料理でもない
手をかけずにシンプルに料理するという内容です。

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ヘンプスープ
(麻の実のスープ)
太古の昔から親しんできた麻。
今は大麻法で自由な栽培は禁止されていますので
カナダ産を使っています。
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海の幸と雑穀
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ココナッツオイルのタルトレットに
未精製のハチミツやアルガンオイルをたっぷりとかけて
和歌山の生産者さんが手塩にかけてそだてた福原オレンジのマーマレード

このような料理を作ることは結果的に美容と健康に結びつく内容となっています。

食材と自分は対等であると思えば自ずと選ぶ素材も決まってくるというもの。
100歳まで薬に頼らず、自分の頭と手を動かして生を全うしたいものです。









by Chez_Eri | 2020-07-26 15:17 | エシカル&サステイナブル料理クラス
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